「やさぐれ召喚者は動かない」

ファンタジー

こんにちはrowです。今回も久しぶりに面白い小説をカクヨムから見つけてきたのでみなさんに共有したいと思います♪

『やさぐれ召喚者は動かない』を読んで感じたのは、「こんな召喚者、見たことない!」っていう新鮮な驚きです。この作品、召喚ファンタジーの常識を良い意味で壊してくれるんですよ。

まず主人公。彼は召喚者なのに全然動かない。いや、本当に動かないんです(笑)。普通なら敵を倒すために召喚獣をバンバン呼び出して戦うのに、この主人公は「召喚獣に全部任せる」というスタンス。しかもその任せ方がただの怠惰じゃなくて、戦術的で緻密なんです。「動かずにどう解決する?」っていうアイデアに、毎回ワクワクさせられます。

そして、この「動かない」というテーマがストーリー全体に一本筋を通していて、むしろそれが主人公の美学になってるんですよね。やる気がないように見えるけど、実は頭が切れるし、状況を冷静に見極めて最善の手を打つ。しかも、それが全部「動かずにやる」というのが最高に面白い。これ、読んでいくと「怠け者」じゃなくて「効率の鬼」に見えてきます。

さらに、周りのキャラクターたちが主人公の個性をより引き立てています。振り回される仲間や召喚獣たちのツッコミが絶妙で、会話のテンポも軽快。特に召喚獣たちは単なる使役される存在じゃなく、それぞれ個性的で、時には主人公に文句を言うことも(笑)。こういうキャラ同士のやりとりが、物語全体をより生き生きとさせているんです。

そして、ストーリー展開も見事。主人公の「動かない」という特徴がピンチをどう切り抜けるのかという形で絡んでくるので、読者としては次の展開が気になって仕方ない。「ここでその手を使うのか!」という驚きがたびたびあって、何度も唸らされました。

最後に、召喚ファンタジーというジャンルでありながら、ただ戦うだけじゃなく「召喚術の可能性」を広げている点も見逃せません。これまでの召喚モノではあまり見られなかったアプローチが新鮮で、同ジャンル好きにはぜひ一度体験してほしいです。

『やさぐれ召喚者は動かない』は、「ファンタジー=冒険と努力」の固定観念を壊し、「動かないこと」にこそ新たな価値を見出す一作です。ユニークな主人公と、その発想力の妙技を、ぜひ楽しんでみてください!

最後まで読んでくれてありがとうございます♪是非コメント等よろしくお願いします。

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